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執筆者の写真調味料東雲

あなたへの手紙

更新日:2021年12月15日

ご挨拶

どうもこんばんは、東雲です。


もうすぐ18歳を迎えます。


大人と言える年齢になるのだと思うと、嬉しいのに少し悲しくなります。



今日は、幼少期の自分と私の大事な人へ、あの時の出来事、近況報告兼ねてブログを書きました。


長々と書いたので、ゆっくりコーヒーかお酒でも飲みながら読んで頂けたら幸いです。


もちろん、不快な気持ちになったらそっと閉じてください。




10年前の僕へ

君は私になれるだろう。



このメッセージは君には直接送らないけれど、いつかこれを読める日が来る。



私は心が欠けていた、後にそういう病気と診断される。



なんの生き甲斐の無い人生を歩む。



もちろんゲームもお絵描きもピアノも楽しかったんだけど、本当の生きる理由なんて無かった。



あまり満たされなかった。



心は女なのに、男でいることを強いられる。本当はスカートを履いたり、化粧をしたいのに、男の子の輪に放り込まれ、丸刈りにされる。


一生懸命に男として、自分を繕った。



家では両親の喧嘩が絶え間なく続く。


帰ったらみんなピリピリしてて、怒鳴り声と何かを投げる音が聞こえる。


怖くてずっと怯えて布団に包まっていた。



不安に苛まれる日々だ。


夜中に家から何度か逃げ出した。


でも連れ戻される。



眠れなくなった。


いつまで経っても意識が落ちず、夜な夜な目が覚める。


酷い日は2日続く。



人前で何度か泣いた。


いつもスピーチでは何も言えず、人の目を合わせると何故か笑う。


そして怒られる。



思い切って野球部に入部するけど、劣等感を抱いた。



人間と同じ形をしているのに、自分だけ欠けているように感じる。



周りからいじめられたり、ときには他の人を傷つけてしまった。


でも、その痛みを無駄にしないで。その傷を忘れてはいけないよ。



勉強も趣味も手につかなく、薬の過量服薬と自傷に溺れ、何度か自殺を試みるも全て失敗に終わる。


君が死ぬことができなかったのは、私と彼女と周りのみんながあなたを生きることを望む呪いをかけていたからなんだ。


苦しませてしまってごめんよ。


おかげで左腕に数多の傷が刻まれて、3度も病院送りになる。


「こんな体で生まれなければよかった。」


「なんで生きているんだろう。」


「どうせ80年経って骨になるのなら、意味が無い。」


自分の非力さに何度も落ち込み、苦しみ、絶望する。



でも、16歳になって変わるんだ。周囲は君を理解してくれて、素敵な恋人や友達に恵まれ、助けてくれる。


人生に意味を見出せる。



看護師さんや、恋人、そして友人がそれを教えてくれる。



愛する人は今はもう隣にいないけど、きっと君を支えてくれるはず。


彼女は君をわかってくれる唯一の盲導犬だ。





良い一年間を過ごしてほしい。私からのプレゼントだよ。


大切にしてね。



出来事

2021年11月16日、大切な恋人を失った。


真夜中に私の恋人がTwitterで自殺をほのめかすツイートがあった。


学校の授業後にそれを見た私はとても心配だった。


後に友人から「大事な話がある」という旨のグループメッセージが来た。


そのときは、まさか、そんなわけ、と思っていた。


十九時から始まったグループ通話は妙にしんみりした空気感。


重たい口調で恋人の身内が説明してくれた。



衝撃的すぎて大半は耳を通り抜けてた。



まるで私の恋人が死んだみたいな内容だった。理解が追いつかない。


「ドッキリ大成功〜ってまだですか」


「残念だけど…彼女はあの世へ行ってしまった」


は…?


信じられなかった。


冗談だよって言ってくれるのを待ってた。



夢であって欲しかった。


頭がはち切れそうだった。


でも本当だった。



火葬場で、私は彼女を見つめていた。



綺麗な顔で、氷のように冷たく、でもまるで生きているみたいで。



何もできず、見送るしかなかった。



彼女の母から、彼女の残したものをもらった。



私はどんな気持ちで受け取ればいいか分からなかった。



乱雑な文字の日記の最後の日は、青文字で


「急に気分が落ちた。今は死にたい。」


と書かれていた。



何度も白紙のページをめくって、あの子を探した。



でも、もう、生きていないんだ。



私は泣いた。目が熱くて焼けるほどに。




私の恋人へ

何回かこうしてメッセージを書いているけど、いつも読んでくれていると信じているよ。


こんなやつと一年間付き合わせてごめんね。



たしかにあなたはいろんな方々に迷惑をかけてしまったかもしれない。


とても後悔していたし、謝りたがっていたぐらいだから。


彼らはあなたを許さないと思う。


正直やってしまったのは仕方ないし、彼らもまた忙しくて色々抱えているから、遠くで応援するしか無い。



切り捨ててほしいと何度かあなたから伝えられたけれど、私はそれをしたくなかった。


切り捨てたら消えてしまう可能性があるし、思い出も忘れられないし、なによりあなたと一緒にいると安心できるから。


心の拠り所を失いたくなかった。


わがままに付き合わせて申し訳ない。



人生を狂わされたと同時に、生きる魅力を教えてくれた。


あなたといて 本当に幸せだった。



あなたと私は似通っていた。


もちろん違う悩みも抱えて、違う趣味を持っていて、違うゲームをしていた。


周囲から理解されず、自分で傷をつけ、前が見えなくなるほど苦しんだ。


だからこそお互いに理解していてた。



あまり泣けなかったあなたのぶん泣いてやるし、これからも幸せになってやる、全部大切にしてやる。



このリュックを背負って、いろんなところへ行こうと思う。植物、海、空、魚、全部見るよ。



貰ったベイブレードで兄と遊んだりしてる。線香花火を見ている気分になれて楽しい。


私が気に入っているのは“ラファエル”ってやつ。


回した時はびっくりしたよ。


回すと天使の輪っかが見えるから、あなたに相応しいね。



日記を書き始めた。あなたのの見れなかったこの世の続きを書いているんだ。


あなたがやっていたように毎日の感情を記録している。



写真を見返すと目から何かが溢れ出すみたいで、ティッシュが秒で無くなる。



私にくれた3つのヘアゴムのひとつ、赤いやつを一緒に火葬した。


それはそっちの世でもいい御守りになると思う。



あなたの葬式になんて行きたくなかった。正直受け入れられない、いまだに。


いろんな約束事をしていたのに自分から消えるなんてずるいよ。


それだけつらかった出来事だったとしても、酷いよ。それは。



「さよなら」は悲しい言葉じゃない。


いつかまた巡り会うまでのおまじない。


あなたがいなくても楽しく過ごすよ。



あなたは私の背中を守り、カバーしてくれる。一緒に戦ってくれる。


私が前を向けば無敵だね。



あなたはものを大事にしていた。


リュック、筆入れ、洋服、私があげたリボン、友人、そして私自身を。


全部大切に使ってくれてた。



あなたは文才だ。


儚くて、透明な 物語を書くあなた。


細くて淡い絵を描く私にピッタリだ。


二人ならどこまでだって行ける。


私はたしかに大事なものを失ってしまったかもしれない。


でもそれを無駄にするわけにはいかないんだ。



今、笑ってるか泣いてるか無表情かは私からは見えないけれど、今も見ててくれていると感じる。


最後まで有難うね。



私は、これからゆっくり時間をかけて、命が尽きるまで生きるんだ。


いつかそっちに行く時まで待っててね。



あなたは類稀なる存在だ。忘れられないよ。



じゃあ、恒例のやりますか。



いつも有難う、大好き、愛してるぞ。



みなさまへ

私はこれからの未来を、私を知っている信頼のおける人に託したい。


きっとみんなならやり遂げるはずだから。


とは言っても、もう死ぬわけではないよ!



ただ、私は命を削ってまで生きているから永くはないかもしれない。


私は不死身だって言っちゃったけど正直自信無い。


今はこうしてブログを書いているけど、いつ心臓が止まるのかヒヤヒヤしている。


でもなんやかんやで周りは優しいし、運が悪いせいで生き延びると思うので安心してね。


私にまだ生きててほしいと思うかもしれないけど、それは私にとって幸せではない。


その時になったらゆっくり休ませてほしい。


覚悟はできている。



それまで見届けてくれたら幸いです。



どんなに泣いても世界は回り続ける。


働きアリの法則と同じように、どんなに頑張っても、争いも悲しみも消えることはない。


8割はつらいことだと思う。


だけどその中には前向きなことが含まれているよ。



時間は有限だ。あなたは動画を見て、ゲームをして、現実逃避をしている場合かな?


でも必要な心の発散だからとやかく言わない。自分を大切に、程々にね。



薬も酒も煙草も自傷も全部やって構わん、私が許そう。(責任は負わないけど)


それは生き延びるための術だからね。


ただ、悪いことはしちゃダメだよ!


(やるときは警察沙汰にならないように、こっそりバレないようにね。)



規則なんて建前に過ぎない。


障害、いじめ、人生の困難に打ち勝つために必要なこと。


私もまだ人生経験の浅い未熟者だ。これからいろんな人や物事に出会うと思う。


幸せに、楽しく、生きてて良かったと思える人生にしたい。



最後にどんなエンドロールが見れるか、とても楽しみだ。



趣味を増やしたり、依存できるものを探すと良い。


私にはお絵描きとピアノがある。


これらはただ周りがやっていたから、真似事に過ぎない。


ただの模倣だ。でも何かに打ち込むと気を紛らわすことができる。



これから生きてて良かったと思えることがあるはず。それは保証できる。


諦めるにはまだ早い。



今、自分の性別とか、不安とか、性格に悩んでいるのなら助けを求めるといい。


家族、友人、先生、心療内科、カウンセラー、ヘルプセンターでも良い。


誰かが救ってくれるかもしれないから。


だけど焦ってはいけない、死に急ぐのは良くないこと。


東雲お姉さんとの約束だよ!



命のろうそくの火を、誰かの線香花火に付けて、その光が地面を照らせれば、私はそれで満足だ。



最後に

ここまで読んでくださり有難うございました。


実は新しく買ったRK61ってキーボードが届いたから、それの小手調べって感じでiPadを使って書いてたんだけど、結構打鍵感が良くて打ちやすい。


とりあえず一通り書いたけれど、正直まだ心の霧は晴れることは無いね…。


また何か、生きる意味を探してみる。見つかるといいんだけれど、やっぱり簡単なことではない。


彼女の死因は、真似してしまう人がいるかもしれないから、ここでは言うことはできない。


みんなから見たら、ありきたりな人生でありきたりなブログかもしれない。


でも、こうやって私がブログを発信して、誰かの目に届いて、少しでも心が動いたのならば私の目論見通りかな。



私にコンタクトを取りたい人がいれば、メッセージを送ってくれれば誰でも受け付けるので、気軽にどうぞ!



密かに、ゆっくり、時間をかけて、消えていくと決めた。


もしあの世へ行ったら、幽霊として、みんなに近況報告をするよ。


受け入れられない、忘れたいのなら、無視して構わないのでね。


私はなれるのなら、あなたの支えになりたい。



なのでみなさま、こんな東雲を、これからも末長くよろしくお願いします。


有難うございました。

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